成長



春の庭で咲いた、優しい桃色の鶯神楽(ウグイスカグラ)

渦中に居るときはなかなか気がつけないことがある。
もうダメだと言うギリギリになって気がつくことがある。

助けるつもりが助けられ、育てるつもりが育てられ。
あのムスメが私に代わって家事をやってくれる時が来るとは(感涙)。ああ本当に生きててよかった。

かつて無いくらい長く体調不良が続いていた(しかし仕事はしていた)ある寒い朝、いつものようにムスメを送りに出たときに眩暈を起こしてひっくりかえった私。
玄関が狭いおかげで棒のように倒れることができず(笑)事なきを得たが、大理石貼りなんかの広い玄関だったら、頭を打って救急車に乗せられたかもしれない。
貧乏な家で良かった。と、痛む腰をさすりながら苦笑いである。

しかし「大丈夫~?、もう。無理して出てこなくていいよ。んじゃ行ってきま~す」とウロタエルことなく普通に学校へ行く逞しいムスメ。中学3年てこんなもん?
15歳当時の私なら、ビビッてそのまま休んじゃったかもしれないのに(笑)

そして…ついに…というかとうとう、朝ムスメが朝食の支度をするようになった!!
とは言っても前日に私が仕込んだ(洗った?)サラダとパンと果物と牛乳と卵と言うメニューなので、料理するのは卵のみである。
目玉焼きくらい自分で焼けよ。と常々思っていたので、これ不幸中の幸い、まさに怪我の功名。

ここ数年オーバーワークが重なっていた上にムスメの定期通院に加えて母親の闘病による通院送迎が加わり、自分の体を振り返る暇もなかった。
が、ふと気がついたら私も40をとうに超えて曲がり角どころか下り坂を転がるだけ…き、気を付けなければ…。

そんなわけで年賀状も出せず寒中見舞いも出せずで遠方の方々には不義理のしっぱなしである。
こんなところで何ですが、いろいろとご心配をいただきましたが、とりあえず、生きております。

さてムスメの家事代行はというと、ほぼ7日間で終了した。3日を越えたのも成長の証である。
ずっとやってくれても良いんだけどな~。どうやったら家事に興味のあるムスメが育つんだろう…。
でもあんな形で体を張るのは、もう二度と止めておこう…。


Diary : 普通の一日 index

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